お久しぶりです。（近況報告など中略。出産して）今は生後1ヶ月が経ちました。元気な女の子の赤ちゃんです。

今回はその我が子のことについて相談させてください。校長の仰っていた通り、育児こそさらに魂を注ぐものでした。とくに産後の精神は寝不足も相まってアップダウンが激しく、ジェットコースターのような毎日です。腕は腱鞘炎になりますし、常に体のどこかしらが痛くてたまりません。

自分としてはやっとの思いで乗り越えた1ヶ月、少しホッとした気持ちも感じながら1ヶ月検診の日を迎えました。しかし、その1ヶ月検診で同じ月齢の子たちと並んだ我が子の姿を見てとてもショックを受けました。最低だと思われるのは承知の上です。かわいいはずの我が子が、客観的に見ると明らかに不細工なのです。

たしかに産まれたときから誰に似たんだろう？と思うくらい不思議な顔立ちをしていた我が子でした。助産師さん方にはママ似ではないねと揃って言われ、実の親からも、本当にあなたの子どもなの？と聞かれます。赤ちゃんのときの顔なんてほやほやで、そのうち目鼻立ちがハッキリしてきたら可愛くなるさ、と思っていました。

しかし同じ月齢の子たちと並ぶと、そのしじみ目も低い鼻も、この子が生まれ持った目と鼻の形としてすでにハッキリ現れていたのだと気がつきました。これはまずいぞ、と思ってしまいました。女の子なのに…と。

それから同じ病室だったお母さん方と会話をするときも引け目を感じ、出来るだけ早くその場を去りたいと思いました。家に帰ってからも、SNSに公開された同じ時期に生まれた友人の赤ちゃんを見てなんて可愛いのだろうと思い落ち込みました。私は出産報告をしてから、ぼんやり子どもの顔が分からない写真を何枚か公開したことがあります。私にとってSNSを更新するのは日常の楽しみの一つでした。ですからもう少し子どもの目鼻立ちが整ったら流行りの赤ちゃんフォト（いわゆる、映える？ようにセッティングをして赤ちゃんを撮影する）を更新したいな、なんてウキウキしていました。ですが、共通の友人らにかわいいと騒がれているその子の赤ちゃんのあとに、我が子の写真を更新するのは出来ないです…。

いま共通の友人に見られることを気にしているように書きました。実はこれにもとても悩んでいます。彼女らは学生時代の友人なのですが、当時私はよく男性に声をかけられたりする機会が多く少し調子に乗っていました。そのときを知っている友人たちなのです。妊娠の報告をしたときも、〇〇の赤ちゃんなら絶対美人だ、可愛いママになるね、と言ってくれました。そんなに深い意味はないはずと頭では分かっていますし、我が子が不細工だとこぼしたらもしかしたら笑い飛ばしてくれるかもしれません。それくらい気持ちの良い方たちです。しかし私は友人らにどう思われるか怖く、すっかりSNSからは離れてしまいました。

ふと、かわいい赤ちゃんを公開している友人も同じ病室だったお母さん方もみんな口を揃えてパパ似と言っていたことを思い出し、主人に赤ちゃんのときの写真を見せてもらったところびっくりするくらい我が子とそっくりでした。そっくりどころか、同じ顔です。そうするともう、主人はなにも悪くないのに責めたい気持ちでいっぱいになってしまいました。主人の容姿は一重ですが正直そんな気にしたことはなく、ですから私は顔で結婚を選んだわけではありません。主人の容姿は気にならないのに、我が子は自分から生まれてきたからなのか自分の分身のように思えて、容姿がとても気になります。

昨日ついに色んな線がぷつんと切れて泣きじゃくって上記のこと全てを主人に言いました。しまいにはあんたのせいで娘は不細工になったんだと叱責しました。主人には、「女の人はそういう風に子どもの容姿を気にするかもしれないね、けど君は異常だ、娘は君みたいな性格ブスにはならないから大丈夫だよ」と言われました。

自分が最低なのは分かっています。
それでも、我が子が泣けば眠気も吹っ飛び一生懸命あやしますし、たくさん話しかけてたくさん笑いかけて、たくさん抱きしめて、こんな大変な時代に生まれてきてくれてありがとうと心から思うのです。それなのに、ふとしたときにとても悲しくなってしまいます。
出産前はまさか子どもの容姿で落ち込むなんて考えてもいませんでした。育児は大変ですが、その大変の大部分は子どもの容姿を気にすることからきている気がします。SNSでも、対面でも、どんどん人と疎遠になってしまいました。いまはコロナで人と会うのが難しい状況にホッとしてさえいます。

校長、私は母親失格なのでしょうか。
この気持ちにどう落としどころをつけたら良いのでしょうか。どうしたら少しでも現状を打破できますか。出来れば笑って気持ちよく子どもの成長を見守りたいです。
こんな相談で気を悪くさせてしまったらすみません。どうかお返事いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。