はじめまして、こんにちは。
現在大学4年生、21歳、女です。

詳しく書くため長文なうえわかりにくくなってしまうと思いますが、最後まで読んで頂けると幸いです。

私は、公務員を目指して就職活動を行っていましたが、残念ながら試験に落ちてしまいました。自分の努力不足だということはわかっているのですが、とても落ち込みました。そして、親からきついことを言われたということもあるのですが、自分の存在意義がわからないと思うようになってしまいました。もちろん、就職活動が上手くいかないだけでこのようなことは考えません。今回のことはきっかけにすぎず、いままで心のどこかで思っていたことを最近になって再確認したという感じです。私がこのように考えるのは、私自身の性格と家庭環境が関係していると思います。

私の両親は別居しています。兄が一人いますが、今は東京に住んでいます。別居の原因は父の借金です。父は昔からお金に関してしっかりしておらず、トラブルも何度かありました。それでも普通に暮らしていました。しかし、私が高校3年生になる直前、多額の借金が発覚しました。

私は進学校に通い、大学進学を目指していました。母も、「進学のことは心配しなくていい」と言ってくれました。母も私も、このときはまだそこまで深刻には考えていませんでした。しかし、時が過ぎるにつれて状況はどんどん悪くなっていきました。いろいろな人から借金をしていることがわかり、催促の電話がきたり家に直接来たりということもありました。父が「もう死ぬ」と言って家を飛び出し、祖母が耐えられずにお金を出すとしばらくしてから戻ってくるということも何度かありました。

本当なら、早い時期に進学を諦め就職するという道を選ぶべきだったのかもしれません。母方の祖父も母の友達も「母親が大変な思いをしているのになぜ進学するんだ」と言っていたようです。しかし、母は絶対に進学させると言ってくれていました。私自身、就職する道を選んだ方がいいとわかっているのに、最後まで進学を諦めることができませんでした。中学の頃から大学進学を考えて高校を選んだのに、なぜ父の身勝手で諦めなければいけないのだろうという思い、周りの友達と同じように進学したいという思い、そして何より高卒で社会に出ることの怖さがありました。
私は、現実逃避をし、母にすべてを押し付けて楽な方に逃げたんです。受験勉強に逃げたんです。本当に最低な娘ですよね。

結局、第一志望の大学には落ちてしまいましたが、国立大学には合格することができました。入学金と学費は学資保険を使っているので、借金はしていません。学費のことを考えると、国立に合格できて本当に良かったと思います。
後ろめたさは一生残るかもしれませんが、それでも進学したことは後悔していません。進学を諦め、後悔し、すべてを大学に行けなかったせいにするよりはよほどいいと思います。

当時も、あとから思い出しても、私には痛感したことがあります。それは、自分がとても冷めた人間だということです。感情や感性が欠如しているように思えてなりません。幼いときから、なんとなく自分には何かが足りないと思っていました。母にはっきり言われたこともあります。卒業式のときや、ドラマを見たり音楽を聞いたときに泣くことがないと。母が本を読むことが好きで国語が得意だったのでなおさらかもしれません。

高校3年生のとき、私は本当に進学しか見えていませんでした。自分でも驚くほど、冷徹なくらいそれしか見えていなかったんです。周りの人たちにいろいろ言われているだろうと思っていましたが、それさえ、気にせずに勉強しようと思っていました。
第一志望の大学に落ちたときに初めていろいろ言われていたことにショックを受けましたが、口には出しませんでした。ショックを受けること自体がおこがましいと思っていましたし、多少なりとも自分のなかで反論もありました。それは今も同じです。
いろいろ言う人たちは、母に同情したり私を非難したりするけれど、結局は当事者になってみなければわからないでしょうと。もし自分や自分の子供が私と同じ立場だったら、進学を諦められる自信があるのかと。もし私が就職する道を選んだら、父は今度は私の給料に手を出すかもしれない、最悪の場合、私が一生父の借金を返さなければいけなくなるかもしれない、そこまでのことを考えて言っているのかと。もちろん、大人にも未熟な部分があることはわかっていますし、人の子供のことを本気で心配するわけがないこともわかっています。でも、大人だというのなら、人の人生についていろいろ言うのなら、そこまで考えたうえで言うべきではないかと思ってしまいます。
本当に子供じみて自分勝手な考え方だと思います。

第一志望の大学に落ちたあと、母に「人生をやり直したい」と言われました。父のこともありましたし、私が不合格だったことで母の気持ちも切れてしまったのだと思います。
私や兄のこともどうでもいい、いらないとも言われてしまいました。私は、やっぱりそうだよねと思って何も言いませんでした。傷ついているつもりはありませんでしたが、やっぱり残ります。

母は、ずっと女の子が欲しかったんです。そして私は母待望の女の子でした。きっと、こんな子になってほしいという希望もあったと思います。聞いたことはありませんが、優しい子になってほしいとか、感性豊かな子になってほしいとか、そんなことだと思います。全く高望みではないし、親なら皆当たり前に望むことです。
母の育て方が悪いとは全く思いません。きちんと可愛がって育ててくれました。可愛くてしかたなかったと言ってくれました。矛盾しているようですが、このこともさっきの言葉もどちらも母の本音だと思います。さっきの言葉は勢いで言ってしまった部分もあると思いますが、思っていないことは言わないですから。

母に言わせてしまったのは私です。父と同じように母を追いつめたから。そういう意味では父と同罪なんですよね。

子供を育てるのは親の責任ですが、ある程度は子供自身の責任です。私は、人として当たり前に持つべきものも持つことができなかった。生まれながらの欠陥人間。少しは埋まったと思いますが、全然足りません。

今回試験に落ちてみて、改めて思いました。もし私がいなければ、兄が大学進学した時点で母は父と離婚し、こんなつらい思いをすることはなかったかもしれない、もっと言えば、父と結婚しなければ、母にはもっと違う人生があったのにと。
私や兄は、母が父と結婚した何よりの証拠ですから、人生をやり直したいと思ったらその証拠ごとなかったことにするしかないですよね。兄の存在まで否定するようで申し訳ないのですが。

今、働きながらもう一度試験を受けるのもいいかなと思い、民間企業の就活を始めたところです。先日、母と電話していたら、「人の気持ちがわからないと民間企業に受からない」と言われてしまいました。私がずっと父に連絡していなかったところ、父がその旨を母に言ったようです。

私は、大学生になってから父のことが極端に嫌いになりました。父のしたことが許せず、声を聞いただけで父からのメールがきただけで、嫌な気持ちになり、イライラします。地元に帰るときは、父には忙しいから帰れないと言って、母の方に行きます。もう1年半以上会っていません。メールも返したり返さなかったりです。
父と一緒に暮らしている祖父と祖母のことを思うと少しは心が痛みます。多少なりとも援助はしてもらっていますから。でも、おそらく父のことは一生許せないと思いますし、父と接しているときの自分も嫌です。ひどく子供っぽい態度になるし、父の嫌な部分が似ているような気がして。

やっぱり冷めているからこうなってしまうのかなと思います。笑われるかもしれませんが、私は優しくて、心が綺麗で、聡明な人間になりたかったです。そうしたらもっと変わっていたのに。友達は優しいと言ってくれる子もいますが、幻想だよと思ってしまいます。

「人の気持ちがわからない」と言われたとき、結構ショックでした。母には本当に感謝しています。大学に通わせてもらっていますし、奨学金を借りてはいますがバイトをほとんどしなくても生活できています。私は幸せだと思います。
それなのに、「公務員試験に落ちて、民間企業も受からないと言われたら、私はどうすればいいのだろう」とか、非難がましいことを思ってしまいます。自業自得なのに。

きちんと就職して、進学等にかかったお金を返して、そうしたらいなくなった方がいいのかもしれないと思ってしまいました。自分の人生よりも人のために生きると決めた方がまだ生きていてもいいのかもしれない。結婚とか、皆が当たり前に考える幸せも諦めた方がいいかなとか思います。

こんなこと、母には絶対に言えません。傷つけるとわかっているからです。同じ大学生で私よりずっと頑張っている人がたくさんいるのに情けないですが、友達にも言えないので送ってしまいました。悲劇のヒロインぽくなるのも嫌ですし。

お忙しいなか、よくわからない文章を読んでくださりありがとうございました。