太郎先生、はじめまして。
(長い挨拶など中略)
私と彼どちらも30歳、去年の4月に同じ職場へ新入、同期として働き始めました。お互い知らない人に絡む積極
性は低いですが仕事で話すうちに何となく気が合い徐々に仲良くなり、私が攻め入る(?)形で二人で会うようになり、彼が
告白してくれて夏頃から付き合いました。とても真っ直ぐで素直で、弟っぽい可
愛らしい
性格の人でした。彼は異
性として好みだっただけでなく、食べ物や音楽等の
好き嫌い、休日の過ごし方、
金銭感覚、人(
性格)の
好き嫌いなどが似ていて、すごく居心地の良い存在でした。思い出はほとんど全て、楽しかったものばかりです。彼が、
恋人とは毎日会いたいタイプだったので、付き合ってすぐに半
同棲のような生活を数ヶ月していました。私は頻回に会わなくてもいいタイプなので窮屈に感じることもありましたが、それでも一緒にいるほうが圧倒的に幸せだと感じていました(中略)
彼は『温かい家庭』に憧れを抱いており、
結婚願望が強いほうだったと思いますが、付き合いはじめて1、2ヶ月頃から将来の話をしてくれるようになりました。すごく嬉しかったのは「昔から、子供が欲しくて
結婚したいと思ってたけど、君となら子供がいなくたっていい、こんな事を思った女
性は今までいない、ずっと一緒にいたい」と、事あるごとに、何度も(
別れる1ヶ月前にも…)伝えてくれたことでした。
愛情表現も素直だったので、付き合ってから彼の
愛情を疑ったことは少しもありませんでした。私自身彼のことが100%
好きだったので、全力で人を
愛するってこんなにも幸せなんだと生まれて初めて知って、すごく驚きました。彼ももちろん完璧な人間ではないですが、それでも良かった。本当に大
好きな人でした。
付き合いはじめの頃から、今の仕事が自分には合わないと思う、転職も視野に入れていると相談されていましたが、数ヶ
月経っていよいよ
本気になったかと思うと一気に事を進め、頑固で人から色々言われるのを嫌う
性格なので私以外職場の誰にも相談することなく辞職してしまいました。転職先は私の自宅から遠く新幹線の距離だったので「君との関係だけがとても心配」と何度も言っていましたが、私は基本能天気なためきっと上手くいくと
本気で思っていたのと、彼が日々悩みながら合わない仕事をするのを見ているだけで忍びなくて、納得してのびのび本領発揮して仕事してほしいと、なんの躊躇いもなく送り出しました。。。。。
それから1、2ヶ月は、何らかの用事があったり休みを取れたりして、数週間に一度は会うことができており、会えない日も毎日1日2回ほど通話して、ラインもして、連絡は頻繁に取れていました。新しい職場についてもよく話してくれましたが、聞いている限り前の職場よりも確実に仕事量が多く、パワハラチックな上司がいたりして、肉体的にも精神的にもしんどそうでした。
このまま
結婚するつもりだったため、私は彼の所へついていくために、キャリアを捨て、転職活動を始めました。今の職場とは大分揉め、新しい職場を探すのもかなり苦労しましたが、なんとかやっとのことで決めることができました。全てが決まり丸く治まったあと、歯ぎしりと緊張
性頭痛の痛みで2週間ほど眠れませんでした。こんなに寝れないのは初めてでかなり辛かったです。。
そんなある日コロナ流行の再燃により緊急事態宣言が再度発令され、さすがに辞めておこうかと、たった一度ですが、会うのを諦めました。
そして、私にとっては「突然」だったのですが、ある日、毎晩来る電話がかかって来ず、次の日『職場で仮眠していたら真夜中に起きたので連絡しなかったごめん』といったラインが届きました。「忙しくてそれどころじゃないんでしょう、無理して連絡くれなくて大丈夫だよ」と返信したところ、それを皮切りに電話もラインも本当にパタリと止みました。(中略。自分からの連絡も我慢した。)約10日後、「久しぶり!○月◎日(約2週間後)に、そちらに会いに行きます」といったラインが突然送られてきました。空元気というか妙なテンションでしたし、◎日の翌週には私が休みを取って会いに行く予定だったので、なぜわざわざ1週間待たずに会いにくるのかと違和感も覚えましたが、能天気な私はとりあえず会えるのが嬉しくて仕方ありませんでした、、、
それからさらに約10日後、再び1通のラインが届きました。「なぜ上手く行かなくなったのかわからない。本当にごめんね。詳しくは会った時に話すから」との唐突な内容に、さすがの私も気がつき、何かわからないけれどふられるかもしれないと感じました。会う日まで、凄く嫌な数日間でした。
当日のラインは見たことないほど冷たいやり取りで、
別れを確実に予期させるものでした。久しぶりに会った彼はひどくくたびれた雰囲気で髪も伸びきっていました。しばらくして、予想通り
別れ話をされました。
余裕がなくてここ1ヶ月、休日でも1回も趣味に行けていない、美容室も行けない、やることが多くて睡眠時間を削ったり仮眠して変な時間に仕事したりしている、布団に入れてからも寝付けなくなってしまった。何か糸が切れたみたいにプツッと全てどうでも良くなってしまった、(
親に毎月仕送りしている人でしたが)
親とも全然連絡してない。君のこともどこも嫌いじゃないのに
好きじゃなくなってしまった。なぜこうなったのか、何度も一人で考えたがどうしてか本当に分からない。甘えたいけど甘えてはならないと思うし、いつからか、君に甘えようと思えなくなってしまった。それに自分は転職を繰り返していて、もうこれ以上、後がない。きつくてもここで頑張るしかない。いつも
彼女と
別れる前は「ここが嫌だったな」という点があったが、本当に見当たらない。でも
好きじゃない今、いつ再び
好きになれるかも分からないのに、
結婚適齢期の君を「冷却期間」などと言ってキープして縛っておけない。なので
別れてほしい。君は大切な人だから幸せになってほしい。大
好きで心から
結婚したいと思える人と一緒になってほしい。そう言われました。
どこかで、僕は君を思い通りにしたかったのかもしれない、とポツンと言われましたが、私にはどういうことか分かりませんでした。(すがらずに
別れを受け入れた。中略)もう一生会わない。君に
恋人ができるのは、嫌だけど、でも受け入れるしかない。そう言われました。
最後、この街を出るまでは、
恋人だったときのように手を繋いでもらいました。駅が近づくにつれ、思いつめたように私の手を何度も固く握りしめていました。彼も泣いていました。泣くならふらないでよ、と思ったけれど言えず、彼の手を握り返すことしかできませんでした。駅のホームでは「元気でね」と、何回も握手をされました。私は「Aさん(嫌な上司)なんかに負けないでね、あなたなら大丈夫だから」と伝えましたが、彼は面食らった顔をしたので、私は上司の名前を言い間違えたかと勘違いしました。最後の
別れ際に応援されるとは思ってなかったんだろうなと、後に、そう思いました。彼は何度も振り返り、手を振って、少し歩いては幾度も振り返り、そして、いなくなりました。
翌朝、迷いましたが、どうしても止められなくて、彼へ1通だけラインを送りました。たくさん幸せにしてもらった事を心から感謝してる。いままで一緒にいた人の中で、全てあなたが1番だった。私は弱虫だからもうあなたには連絡できない、もしもやり直したいと思うときが来たらぜひ連絡してほしい。まだ私があなたを待っていたら受け入れてください。お仕事がんばってね。きっと、ずっと大
好きです。さようなら。このようなことを送りました。今
別れて1ヶ月半程ですが、それから一切連絡を取り合っていませんし、
SN
Sも繋がっていません。(中略)
太郎先生、私たちはどこから間違えたのでしょうか。私はどうしたら良かったのでしょうか。
彼は、思うにかなり『罪悪感の強い』人でした。昔の
彼女(たしか一度
別れて
復縁した)を最後にふったときに「私の貴重な20代を無駄にした」と言われた事をものすごく気にしているようでしたから、今回私をすぐに(冷却期間を置かず)ふったのも、後で私に責められるのを恐れる気持ちが強かったのではないかと思います。また、縛られることが大嫌いなので、私が転職し、ついていくことに罪悪感とプレッシャーを感じていたのかもしれません(とはいえ彼もついてきてほしいと言ったのですが)。また、そもそも「付き合ったら毎日会いたいタイプ」の彼とは
遠距離恋愛はむずかしかったのかなとも思いました。(中略)
別れのとき彼に「賞味数ヶ月(半
同棲していた期間)だったけど楽しかった、ありがとう」と言われたそのときに、初めて、会えないのにマメに連絡するなど彼にとってはとても無理した付き合いだったんじゃないかと気がつきました。
先生やはり、私たちは
別れるべくして
別れたのでしょうか。コロナで会えなかった1回、もしも会っていたら
別れてなかったのではないかと酷く悔やみましたが、遅かれ早かれこうなっていたのでしょうか。
この
恋愛から学ぶべき私の反省点など、アドバイスを伺いたいです。
呪いのように長くなってしまい本当に申し訳ありません。。。太郎先生、こんな長文駄文を最後まで読んでくださり感謝しています。(以下略)
文字数制限を大幅にオーバーしていてどこを削るか迷ったぞ。どこを削るか迷うということは、長いわりに
情報として無駄だと思える部分があまりないということでもある。どの部分にも二人の関係や
性格について、ヒントになる内容がちりばめられていると思った。
まぁそれはいいとして。
まず彼の
性格について思ったところを言うと、君の言う通り「罪悪感の強い人」だと思うんだよな。そのまんま。でも、
彼女をほったらかしにして、あー
恋愛ってめんどくせー、
彼女が
重いわー・・・と思うタイプではなく、すごく会いたがっていたし君のことが
好きだったよな。彼は自分に否定的な人で、責任感が強くて、君のことを幸せにできなくて申し訳ないと思いやすいし、こんな自分で付き合っていきたくはないと思ってしまう人なんだろう。
罪悪感側の人が振るときって、多くの場合は、本音では「ここに縛られたくない。自由になったりラクな
彼女に
乗り換えたい」という気持ちがあるだろうけど、彼の場合は違うはず。「幸せにできないし、もうしんどい。ここにいてはならない。終わらせるしかない」という感じだと思うし、羽を伸ばせるぜーみたいな気持ちは一切なかった・・・(以下省略)
※回答の全文は
恋愛の学校に掲載されています。