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「犠牲・無償の愛」まとめ
犠牲とは何か / 無償の愛とは何か / 犠牲・無償の愛の意味 / 犠牲・無償の愛の定義
犠牲とは
何らかの成果を上げたり目的を達成するために損失を厭わないこと、または精神的な痛みなどを厭わず、何かに従事したり身を捧げること。
恋愛ではしばしば自己価値を低く感じている者が、パートナーなど相手に対して尽くし過ぎるなどして、
犠牲心を発揮する。
無償の愛とは
見返りを求めない、一方的に捧げる
愛情。
しばしば「
愛」は見返りを求めてはならないものだという固定観念を持ち、「
無償の愛」を意識しすぎることによって、罪悪感を抱え、
犠牲的な心理状態に陥る。
恋愛で犠牲的になる理由
恋愛において
犠牲的になりやすい人というのは、一概には言えず様々な理由があるが、例えば下記のような理由が代表的である。これらの理由が重なり合っているケースも多い。
◆自分の価値を著しく低いものと感じていて、自分を
犠牲にして全てを捧げないと相手を幸せにできないと感じている。例えば求められるとすぐ体を許してしまう女
性など。
◆相手に尽くし、何かを捧げることで自分の存在価値があると感じる。尽くしたり甘やかすことで相手に必要とされ、居場所をつくりたがる人である。ヒモ男
性に対して貢ぐ女
性などは典型的である。
◆自分を罰する傾向があったり自分が悪いと感じやすい傾向があり(罪悪感を強める傾向)、必要以上に我慢したり奴隷のようになる。例えばよく責めたり暴力を振るうような人と
付き合うと、おかしな理屈でも通されてしまう、罪悪感により正常な思考が凍結してしまう、という人である。
犠牲的な人の性格
基本的に、人に迷惑をかけることが大嫌いで、一人で背負いやすく、我慢しやすい人である。表
情も硬くなることが多い。
すぐ人のせいにしたり、
お金を平気で借りたり、約束を簡単に忘れたり、無責任に調子の良いことを言ったり、人を責めるようなタイプの人とは正反対である。こうしたタイプの人とは対極にいるが、
恋愛関係に陥ることが多く、多くの場合は泥沼にはまる(下記、
犠牲と共
依存、を参照)。
犠牲と共依存
犠牲的な人は、人に迷惑をかけることを嫌い、滅多に人を責めたりはしない。だがその対極にいるような人と
恋愛関係になることが多く、しばしばそういった組み合わせの
恋愛は泥沼にはまる。
例えば攻撃的ですぐに相手のことを責めるタイプの人と、
犠牲的な
性格の人がカップルになると、
犠牲的な人が一方的に傷つけられて我慢する日々が続く。しばしばそれはDVと呼べる段階にまで発展するが(物理的な暴力ばかりではない)、傷つけられた側は単純に逃げ出したいと思うばかりではなく、その関係に
執着心を持ち始めたり、相手に必要とされなくなることを恐れて、余計に我慢することが多い。
例えば亭主関白な
性格の男と、我慢しやすい
彼女。例えばヒモ男と、経済的に支える
彼女。例えばヒステリックな女と、尻にしかれる
彼氏、など。
人は傷つけられるほどにその傷に
執着する傾向があり、しかも、
犠牲的になることで
寂しさを回避するという理由もあり、つらくてもなかなか
別れられないのである。片方はストレートに
依存し、片方は
依存されて
犠牲になることに
依存し、お互いに
依存関係を築く「共
依存」と呼ばれる形である。
共
依存に陥ると、とことんまで破滅的な
恋愛をするまで冷静になれなかったり、
犠牲的でいることのつらさが極まらないと
別れる気になれないため、その
恋愛のダメージは大きい。
「無償の愛」の間違い
しばしば「
愛」は見返りを求めてはならないものだという固定観念を持ち、理想的であろうとし、我慢をし過ぎて
犠牲的になる人は多いが、それは
愛を理想化しすぎているし、
愛が醸成される過程を無視しているとも言える。
愛とは、相手を唯一の存在だと感じて大切に思う気持ちである。相手のために
犠牲的になることや、一方的に捧げること、見返りを期待しないこと、ではない。
愛した相手からは
愛されたいと思うのもまた当然である。
愛が深まってくれば、例えば自分の息子が自分に感謝しなくても大切に思う気持ちは変わらない、ということもあるだろうが、それは究極的なレベルであり、そうそう実現できるものではない。
また、
愛は自然物であり、意識して作り上げるものではない。
愛は徐々に長い時間をかけて醸成されていくため、「
無償の愛を提供せねばならない」などと力んでも無意味である。例えば付き合い始めたばかりなどは、自分の全てを
犠牲にできるほどの
愛が芽生えるはずはなく、
恋心は強いかもしれないが、
愛はわずかである。
ときに、
嫉妬心が強かったり
愛情に飢えている人が、「
愛しているなら全てを捧げるべき。自分はそれができる」と言い出すことがあるが、単に自分の全てを捧げることで相手を縛りたいだけである。もし相手を究極的に
愛しているなら、相手の「急に
愛が芽生えない事
情」も含めて
愛せるはずだが、それはできないだろう。
関連する格言・名言・コメント
「
無償の愛を提供せねば」と目指してはならない。
恋愛における「
無償の愛」は、結果として生まれるものであって、最初は多少の打算が入り混じっても良いし、意識的に作り出すようなものでもない。
恋愛の学校 校長
「犠牲・無償の愛」に関する恋愛相談
価値観や気持ちを説明できますか
あなたは恋愛とか人生で感じる様々なことを、上手に説明できますか。心で生きることは大切ですし、基本です。でも心にはたまにモヤがかかったり恐れなどから自分で自分を分からなくします。うまく心の引っかかりが把握できないまま、人生の岐路とも言えるような、重大な決断を迫られることもあるでしょう。
「気持ちや価値観を言葉にする」
それは、単に表現や把握のためではありません。心が整理されていれば、恐れを持ったままチャレンジすべきこと、諦めるべきこと、が分かって納得のいく生き方ができます。心が整理されていれば、次にもっと深いことを考えることができます。
我々は、おかゆのように気持ちや価値観を噛み砕いて、吸収が早くなるようにして、我々の知恵をお届けしています。読み流すだけで人がどんどん成長するサイトを、もう何年も何年も続けているのです。
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恋愛の学校の校長が著述したものです。相談すれば回答があるかも?
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【関連キーワード】
愛 / 犠牲心